丸善マネキン

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丸善マネキン船場物語

昭和30年 写真 冬の御堂筋

いちょう並木の緑が新芽を出す頃
御堂筋に真新しいスーツ姿の新社会人の若者が見かけられます

私達も 終戦間もない昭和30年 ここ大阪船場の地に マネキン陳列・器具の店'丸善マネキン本町店'を構えました

幅44m 南北4km 大阪のキタとミナミを結ぶメインストリート御堂筋 そのイチョウ並木の側に開店したのです

大阪経済復興と同時に賑わいと活気を取り戻した船場の繊維問屋街に全国各地から仕入に来れたお客様をお迎えし 私達も皆様と共に発展してまいりました

高度経済成長とともに過密化した大阪都心部の再開発と道路地下鉄網の整備が計画され昭和45年(1970年)3月大阪万国博覧会の年に船場センタービルが完成しました

大阪を東西に横断する高速道路を屋上に 地下には地下鉄中央線が走る地上4階 地下2階 延長930m 延べ総面積17万uの巨大ビルで中には繊維卸を中心に各種の商社・店舗約1000社が軒をつらねています

船場センタービル開館時よりこの中に新たな販売拠点として丸善マネキン船場店をオープンしました高度経済成長の発展とその後長くつらいバブル崩壊の嵐の中船場店も今年50年を迎えています

新緑の新芽の清々しさ 真夏には木陰で憩い 秋も深まりイチョウの葉が黄色く色づく頃銀杏の実の香りが漂よってきます 四季の移り変わりとともに半世紀 御堂筋のイチョウ並木の下に根を張り成長して参りました

平成の時代に入り 船場センタービルのお客様も大きく変わりここ船場の地に変化の波が起きようとしています 御堂筋のイチョウと共に私達の船場物語はまだまだ続きます

一度おいでやす……